はたけんじ


はたけんじ『演歌ペッパー警部』

エルボン BON−1012






アイドル歌謡と演歌の同一視を目的としたメタ歌謡。同年発売された一発ヒット、『演歌チャンチャカチャン』(平野雅昭)の大ヒットに触発され、その方法論を安易に模倣した企画物。ピンクレディーの同名のヒット曲の平板な演歌アレンジに合わせ、はたは気持ちよさげに歌いこむ。『アンアン』という、本来はセクシーなはずの掛け声も、ただの囃子言葉にしか聞こえてこないから不思議である。ピンクレディーのセクシーボイスにお茶の間で欲情していた青少年達を萎えさせるには十分すぎる愚唱。なお、この曲の姉妹編として、『演歌SOS』があり、やはり駄曲である。このレコード、番号が1番違いな所を見ると、どうやら同時に発売されたらしい。同時発売するくらいなら、AB面でカップリングすればいいものだが、何故かこの2枚ともにB面はカラオケ。意味不明である。
ジャケットのはたの顔面には、非常に中途半端に粉がついている。最初は、粉とペッパーの語呂合わせかと思ったが、『演歌SOS』でも同じように粉をつけている。はたのトレードマークなのか?


『演歌SOS』ジャケット見てみます?

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