チャン、ラーン!


林家こん平『どんぶり音頭/乗んなせえや音頭』

ミノルフォン KA−2063






こん平が日本中の丼飯を喰らい尽くす改作。イントロはテクノ臭いが、内容はやたら三波春夫的なやたら快活な音頭。と思ったら、この曲、実は三波もレコーディングしている。(そう言えば二人とも新潟県人!)三波のひたすら御陽気なボーカルも捨てがたいが、こん平の、食欲に対する執着心をにじませつつ歌う、レコードの溝から油が噴き出てきそうな歌唱も素晴らしい。B面は、上越新幹線開通を安易に祝福した一曲。「そうだそうだよあさひかときに 乗んなせえや 乗んなせえや」と執拗に繰り返されるサビは、「乗らないとどうなるか覚えていろ」とでも言いたげで、明るい中にも酷く呪術的な物を感じさせる。トンネルを表現したという振り付けも、些か悪乗りが過ぎる。




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